亡くなった夫の商売道具たち~次の活躍の場を求めて…

陶芸のろくろ場

日が経つにつれ、いろいろなことに気が焦ってくる。

工場のこと、家のこと、仕事のこと。

ただ仕事のことは、もう自分1人しかいないんだから

少ない貯金が尽きるまで、このままでいいかな…とも思っている。

尽きたその先どうするかは、そのときの気分でいいかなと。

亡くなった夫の大切な商売道具たち

今日は、工場のことを。

 

工場の大きな機械たちは、まだ引き取り先が見つかっていない。

まだまだ現役で働ける機械たちだから

できるなら、次の活躍の場を見つけてあげたい。

私たち夫婦とともに歩んできた、大切なものたちだから。

なにより、亡くなった夫が大切に使ってきた商売道具だから

夫と同じように、大事に使ってくれる人のもとに行ってほしい。

必要としてくれる人の元で、元気に活躍してほしい。

 

私が引き継ぐ話も出たけど…

私はもう、陶芸からは離れたい。

 

夫との思い出がありすぎて、苦しすぎて

きっと、良いものは作れない。

以前のように

楽しそうな人形たちは、もう作れないと思う。。

今は、陶芸家が出ているテレビさえ、見たくない。

もう、関わりたくない。。

 

工場も、道具も、そのまま使えるし、できるのにもったいないと言われるけど

たぶん、今の私が作品を作っても、売れないよ。

面白いもの作れないと、売れないから…

今までも、イヤと言うほど経験してきているから。

 

陶芸だけで食べていくなんて

夫婦2人で頑張ってきても、大変だったのに

今から私1人でなんて、難しすぎるよ。

…もう、そんな気力もないし。

悲壮感、漂う作品しかできないかも…笑

それはそれで、コアなファンがついたりして…(´ω`;)

 

 

もし、これから何か始めるのなら

今までとは全く関係のないものがいいな。

すべてリセットしたい。

今は。

もう疲れちゃった(・_・、)。。。

 

 

生前の夫は、工場の電気窯(ガス兼用)だけじゃなく

作家仲間たちと数日かけて、薪での窯焚きもしていた。

体調が悪くなっていた頃も、窯焚きには必ず参加していて

楽しそうにしていたなぁ。。

 

本来なら、その仲間たちと個展を開く予定だったのに(・_・、)。。。

そのために夫は、入院する少し前に

新たに、ろくろを購入していた。。

夫は、どこまでも前向きな人で

「絶対元気になるから、新しいろくろ買うわ」って。

 

結局、自分で設置して、そのとき試してみただけで

それっきりになってしまった(;ω;)

 

 

趣味で陶芸をしていると言う人が、何人か窯を見に来てくれたけど。

ウチの窯や機械ろくろなどは、一応すべて業務用なので

かなりでかく、場所もとるし、重さもあるから

自宅や車庫に置く…というわけにはいかないと思う。(私が思う一般的な家)

事前に説明しているけど、実際に見てみると「こんなに大きいのか」って驚かれる。

陶芸家といっても、手作り一品モノだけじゃなく

機械ろくろで量産もしているので、結構でかいのです(・ω・)b

 

大きい分、運ぶのも大変なんで(1トン以上ある)

たぶん、同業者さんじゃないとムリだと思う。

以前、製陶業の方が見に来てくれたんだけど

予備の窯には大きすぎるからと、断られた。

う~ん。

なかなか難しいね。

 

 

大きな機械類とは違い

工場の備品などは、ポンポン引き取られていく。

 

従兄弟たちが、ジモティなどに載せて

直接工場に取りに来てくれる人、限定にしたら

次々と連絡があって。。

いっぺんに片付いた。

 

仕事で使っていたバケツ・ザル・ヘラ・手回しロクロ・秤・タタラ板・乳鉢・乳棒などなど。

陶芸作業道具

 

最初は「こんなん誰が使うん?誰も来いへんのとちゃう?」

とか、言っていたんだけど…

みるみる減っていって、とても助かった。

 

使い古したものばかりだけど

また誰かに使ってもらえるのは、ありがたいし、嬉しい。

来てくれた人に

残っていたウチの商品とかも、好きなのあったら持って行ってもらって

少し、スッキリした。

 

それでも、まだまだ見た目は変わらないけどε-(-ω-; )ハァ…

 

 

夫はどう思っているんだろう。

自分の大切な商売道具を、見知らぬ人にポイポイ渡している嫁のこと。

 

一応、お金もらったりしているけど

バケツ10個で50円とか…笑

おまけも付けて(^ω^)

だって、工場まで取りに来てもらってるから、悪いなと思って。

 

夫は果たして、呆れているのか、怒っているのか。。

 

工場ほっぽって、とっとと死んじゃった夫が悪いんだから

…しょうがないよ。゚(゚*′ω⊂ グス

私が後生大事に持っていて、使わないままダメにしてしまうより

やっぱり道具たちは、使ってもらうのが使命だから。

寂しいけど、なんとなくホッとした。

 

でも、備品が無くなるだけで、こんなに寂しいんだから

窯とか、ろくろがもらわれていくと、堪えそうだなぁ。

私も、夫も。。

 

窯とろくろの引き取り手が決まった話↓↓

 

ちなみにケロッとした感じで書いているけど

1人帰宅した後、夫の写真の前で、しっかり大号泣。゚(゚´ω`゚)゚。

 

自分で決めたことだけど

結婚後、ずっと一緒に頑張ってきた商売道具たちとの別れは

かなり堪えた。。

物もちがいい方だから、24年ずっと使ってきた物も多くて。。

 

夫との別れから、ずっと

切ない別ればかり、繰り返して…ホントに辛い。。

でも…

今まで、私たちの生活を支えてくれて、ありがとね。

 

 

すべての人に、幸せが訪れますように(。>ㅅ<。)♡*。

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