夫の通夜~喪主になっちゃったよ…

夕暮れの月

ふたりだけの最後の夜

夫が亡くなったのが、8日の朝方。

夫のお通夜は、9日の19時から。

9日の午後に霊柩車が迎えに来てくれるから

それまでは、ふたりでゆっくり最後のときを過ごせるね。

 

夫にとっても、私にとっても

これが本当に本当の、最後のとき。

一緒の部屋で寝られるのも、今夜が最後。。

 

最期のときの話↓↓

 

こんな日が来るなんて、夢にも思わなかった。

多分、夫がいちばん驚いてるだろうな。

てっきり私の方が早く逝くと、ふたりとも思ってたからね。

夫は私の最期を看取る気、満々だったから(笑)

 

今夜は久しぶりに

ふたりでゆっくりしようね。。

夫の通夜

昼間、母に来てもらい、家のことを手伝ってもらった。

自治体の人や組親さんなどの応対

病院での手続きや死亡届など

休む暇もなく。

 

午後からは夫の従兄弟たちも手伝いに来てくれて

夫を霊柩車に運ぶ。

ちなみに

この従兄弟たちも、夫と同じ

お堂の神さんを信仰している。

 

お堂の話↓↓

 

私も夫とともに霊柩車に乗り、自宅から斎場に。

この霊柩車の運転手さんがとてもいい人で

ご自分の母親の(夫を亡くした後の)話をして

ずっと励ましてくれていた。

皆さん、とても優しい。

心使いに感謝します。

 

そういえば…

家を出てからずっと

服のすそ(腰のあたり)を誰かにつかまれているような

引っ張られるような感覚がしてた(…夫かな)。

 

…とうとう喪主になっちゃった。。

こんなことしたくないのに。

なんで、こんなことさせるんだよ。

夫よ。

こんなのイヤだよ。。

喪主なんてしたくない(・_・、)。。。

誰も悲しんでないの?

夫のお通夜も葬儀もすべて、義実家に任せた。

義母のしたいように。

 

夫も従兄弟たちも

お堂に関連している人達は、葬儀や法事などには関心がなく

やりたい人がやりたいようにすればいい…という感じなので。

 

夫の家系の人は皆さん、葬儀慣れしてる感じで

葬儀に対する思いが、私達とは違うって

ずっと思っていた。

夫たちも、そこに反発していた。

今回、夫自身のお通夜でも

…それを痛感した。

 

来てくれたのは、ほとんど知らない人たち。

義母の兄弟や、知り合いたちで

たぶん夫とは縁がなかった人。

誰ひとり

悲しそうにしている人はいない。

それどころか

義母たちは、久しぶりに会えたことを喜びあって

あちこちで話が弾んでいる。

なんだか楽しそうに見える。。

 

夫の身内なのに

夫は死んじゃったのに…

夫の通夜なのに…

 

…笑ってるよ。

 

私だけが真っ暗闇にいるみたい。。

…悲しいよ。

…寂しいよ。

本当に、ひとりきりなんだって思い知らされる。

こんなん望んでないよ。

寝ずの番でのこと

この日の夜は、斎場の部屋をお借りして

私と従兄弟の2人と義弟の4人で、寝ずの番をすることに。

 

この従兄弟の2人は、兄弟で陶器の製造卸業を営んでおり

その倉庫の一部を間借りして、私たちは陶芸の仕事をしていた。

夫と従兄弟の2人は、必ず月2回は地元のお堂へ行き

若かりし頃は登山をしたりと、仲が良くて(義弟はこの3人とは気が合わないらしい)。

だから

「夫くんとの最後、俺らもおってもええか?」と言ってくれたとき

うれしかった(たぶん夫も嬉しかったと思う)。

 

従兄弟たちはずっと寝てないであろう私を気遣って

寝るよう勧めてくれたけど

さすがに眠れるはずもなく。

でもお言葉に甘えて、布団の中で横になりながら

夫のいろんな話を聞かせてもらった。

 

寝ずの番は2人づつ交代でするつもりだったが

そのうち義弟と従弟が大いびきをかきだして(苦笑)。

あまりに気持ち良さそうに寝ていたから起こさずに

私と従兄で寝ずの番。

寝ずの番と言っても

ロウソクも線香も長くもつタイプなので、特にすることもなく。

 

だけど2人が眠ってくれたおかげで

従兄から色々話を聞けて良かった。

このとき教えてもらった「遺骨アクセサリー」は

このあと即、調べて購入した。

 

遺骨アクセサリーの話↓↓

 

そして従兄は、普段は見せない表情で

「1番年下の夫くんが1番先に逝くなんて、何しとんのや…」とポツリと夫に呟いて

「トイレ行ってくるわ」と部屋を出ていった。

 

不謹慎だけど

悲しんでくれる人がいて良かった。

今日、誰ひとり

悲しんでいるようには見えなかったから。

 

それがひどく悲しくて

寂しくて

つらかったから。

 

だから…良かった。

夫を思ってくれてる人がいて。

優しい従兄たちがいてくれて。

良かった。

ありがとう。

心から感謝します。

本当にありがとうございました。

 

すべての人が、心から穏やかに過ごせる日々がずっと続きますように(•ᵕ人ᵕ•)

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