神頼み~入院した夫に頼まれ350km離れたお堂に行くことに

長野道

神頼み~夫の代わりにお参りに

この日は夫が入院する病院へは行かず、私は朝6時にはすでに高速道路の上にいた。

 

…と、いっても

ペーパードライバー歴20年以上の私の運転では不安…

というより、まずムリなので、母の知り合いに車と運転を頼んで。

 

さすがに距離が距離なので、初めは断られたけど

私がちゃんと道案内する!

その日使う全額を、私が負担する(当然プラスαで)

ということと

その人は新車を買ったばかりだったから遠出をしてみたい…

ただで行けるなら行こうかな…

ということで、最終的にはOKをもらった。(母も同行)

ε-(´∀`*)ホッ 

お堂のこと…

私が夫から聞いた、お堂のことを少し…

 

夫たちがまだ幼かった頃

義父が突然、頭の病で倒れ、その後も意識は戻らず。

命尽きるのも時間の問題

万が一、命が助かっても寝たきりになるだろう…

と医師から宣告され。

 

それをどうしても受け入れられなかった、義父の実のお兄さんは

まだ幼い子供たちを残して、逝かせるわけにはいかない…

病院がダメなら神頼みだ…と。

 

日本全国の神社や宗教などを調べては、実際に尋ねて行き…

そんなことを続けていたとき

たまたまこのお堂の話を聞き、他のところへ行くついでに、ふらっと寄ってみたら

たまたま開講日で、たまたま時間も間に合い…

 

このとき初めてお堂の中に入り、座ったとたん…

心がすーっと落ち着いて「もう大丈夫だ」ってホッとした…と。

いろんなところに行ったけれど

そんなふうに感じたのは、後にも先にも、ここのお堂だけだったそうだ。

 

その後、お兄さんは、このお堂に通うようになり

非常に強い霊感をもつ先生に弟(義父)のことを尋ね

言われたことに従い、行動していくと

 

死か、寝たきりか…

 

と言われていた義父が、みるみる回復し、後遺症もなく、無事退院できたと。

それからは感謝の気持ちも込めて、身内や知人たちにも勧めて通うようになった…と聞いている。

 

ちなみに、そのとき先生に言われたのは

義父を生んですぐ亡くなった母親が、心配のあまり迎えに来ている…という言葉だったそう。

 

ここの先生は

仏さんや神さんからの声や訴えを届けてくれる(残念ながら今はもう亡くなっている)

 

義父の意識が戻って、少し回復してきた頃、兄たちに抱えられて、1度お堂に行ったそうで

そのとき、義父がお堂の神さんに願ったことは「子供たちが独立するまで生かせてほしい」だった。

 

その願い通り

夫が陶芸家として独立した年に、義父は亡くなった(肺ガンで)。

 

その後は、夫と従兄弟たちが感謝の気持ちと、義父やお兄さんの遺志を継いで

熱心にお参りに行っている。

 

義母と義弟はお堂には全く興味がない…

というより、嫌っているみたい。

お堂に通っていても、義父は早く死んでしまったから。

そのとき「全然助けてくれなかった」と義母は言っているけど

夫は「1度は助けてもらったから、自分達は苦労せずにここまでこれた」

「子供たちが独立するまでと願ったのは親父だから」と。

 

私は、お堂に関してはどちらでもいいかな。

夫がお堂に行く時は単純に「わ~い!ドライブに行ける~」と喜んでついて行ってたし

今回も、私がお堂に行くことで、夫の気持ちが落ち着くのなら

前向きになれるのなら…と、思ったから。

 

それに、ズルイけれど

やっぱり「困ったときの神頼み…」

もしかしたら…という縋るような気持ちがある。。

 

もし、今日行かなかったら

「あのとき行っておけば、何か変わったかも…」って、必ず後悔すると思う。

 

だから、私に出来るすべてのことはやろう

とことん足掻こうと決めた。

 

でも数日前まで引きこもっていたから

何をするにもドキドキ…バクバク…

何をするにも手が震えて

お金渡すときとか、ご飯食べるときとか

めちゃくちゃ恥ずかしかった(〃艸〃)

 

そういえば

ここのお堂に来る人は皆、神様のことを「神さん」って呼ぶ(夫も)。

神様が身近に感じて、親しみを感じられて良いな~って思う。

私も好きだな、この呼び方。

 

お堂のことはこちらでも少し書いています。

お堂に到着

朝6時頃から、ずっと高速を走り

たまに休憩と夫に連絡しつつ、お昼前に無事到着。

このお堂は、3・6・8の付く日の

13時から14時までの1時間だけ、御堂の中に入って

お参りしたり、話をしたりする(広い座敷で)。

 

私も緊張しながら神さんに

夫が入院したこと、病気のことを話し、しっかり頼んで、お願いしてきました。

本当は…

先生に聞いてほしかったけど。

何か、言葉がほしかったけど。

 

先生がいてくれたら、ものすごく心強いのに。。

 

だけど、先生不在でも

ここのお堂の神さんは力があるって、みんな信じてるから

夫もそう信じてるから。

私も信じて、お願いしよう。

こういうときだけ、ずるいけど。。

 

…今までは、夫の横でボケ~と見ていた祭壇を

こんな風に、ひとりで見る日が来るとは夢にも思わなかった。。

夫がいなければ、ここには来れないと思っていた。。

 

だから今日、ここへ来れたことは、ほんのちょっとだけ自信につながった。

それに、馴染みの神さんにお参りできたことは、やっぱり安心する。

私もだいぶ夫に洗脳されてきてるなr(^ω^*)

そして帰宅…

帰り道は一仕事終えた感もあって、行きよりもぜんぜん気が楽になり。

あと少しで着くぞ…というとき、夫から電話が。

 

病院に置いてあった夫の車を、義弟に頼んだから「帰ったら頼むわ」と…

 

今から?

私、往復700km

日帰りコース行ってきたとこだよ…

義母より苦手な義弟と、今から心の準備もなしに会えってか…

イヤすぎる…会いたくない…

顔も忘れたけど…イヤだぁ~~!

せっかく気分良く帰ってきたのに~

一気に気持ちが急降下(TωT)

 

夫のヤツ

入院してからこんなんばっか…

最近、ちょっとムチャぶりが過ぎる…

 

後部座席で悶えていたら

無情にも家の前で見覚えのある車と鉢合わせ。。

腹をくくる暇も無く、20年ぶりのご対面とご挨拶。

 

だけど、暗闇の中、2人いて、どちらが義弟か分からない。゚(゚´ω`゚)゚。

とりあえず、どちらにも深々と頭を下げたら

義弟と思われる人が話し始めた。

何か義弟の様子がおかしいけど、この時の私にはまだ分かっていない。

もう疲れきっていて、何を話したかは覚えてないけど

とにかくひたすらお礼を言っていた気がする。。 

 

後日義弟と話した話↓↓

 

これからは、嫌いだとか苦手だとか言ってられないのはわかっている。

車のことも、お世話になっているし、とても感謝している。 

だから、義弟や義母に会うのはしょうがない。

 

お堂のことも、行って良かったと思っている。

 

たけど、この前から夫のムチャぶりに、かなりムカついている。

体が動かないから、考えてしまうのは分かるけど

思い立ったらすぐ周りを動かそうとするの、止めて欲しい。。

一言、言ってからにしてほしい。

相談してほしい。

このままじゃ、私モタナイよ。。

もうしんどい。。

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