9回目の月命日

菊の花束

今日は夫の9回目の月命日。

夫が亡くなってから9カ月が経った。

 

月日が経つのは残酷だ。

あの日から

私の内面は何も変わっていない。

でも、私を取り巻く環境は

すっかり変わってしまった。

私は今、夫の知らない場所で

夫の知らない生活をしている。

関わる人も夫の知らない人が増えてきた。

どうしよう、夫ちゃん

どんどん

あなたの知らない私になっていくよ。

 

どんなに毎日泣いて過ごしていても

前に進みたくないと蹲っていても

ちゃんと夜が来て、朝が来て…

こっちの事情なんて無視して

勝手に次の日へ押し出される。

そうやって、押しだされるまま

流されるまま、ここまで来て

ふと、冷静になって周りを見てみれば

住む場所が変わり

関わる顔ぶれも変わり

窯もろくろも無くなってしまった

変わりゆく工場。

そして、何より変わったのは

私だ。上辺っ面だけの私。

長年、引きこもっていた私は

今、独りで何でもそつなくこなし

愛想もよく、感じの良い奥さん

…と、言われているらしい。

でも、それは

外面よく、頑張っているから。

震える身体、逃げたい気持ちは変わらない。

独りになれば、メソメソ泣いて

引きこもっていた頃と変わらない私がいる。

ねぇ、夫ちゃん

あなたは今、こんな私をどう思う?

頑張ってるよ、私。

でもね、本音を言うとね

もう逃げたい。。

この世から、逃げ出したいよ。。

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