夫を亡くしてから見える景色…
夫が死んで、ひとりになってから
ずっと真っ暗闇で
息苦しくて…
胸が痛くて…
まるで誰かに心臓をわしづかみにされて
ムギュウ~と、力いっぱい
握られているような感じ…
そんな状態なのに
こんなに苦しくてしょうがないのに
夫を亡くしてから、見える景色は
以前よりも、とてもキレイで切なくて…
ある日、突然、目の前の世界が
変わってしまうことを経験した。
ずっと、そこにあると思っていたものを
失った。
変わらないものなど、ないんだと
身をもって、知った。
夫を亡くしてから、ずっと
心は苦しくて、たまらないのに
なぜか…
目に映る景色は、とても美しくて
とても愛おしい。
夫がいた頃より、より強く
そう、感じるようになった。
そして…
あの頃とは違う世界を、見ている感覚。
青い空を見上げては
胸がキュンと締めつけられ…
白い雲を見ても、夕焼けを見ても
飛んでいる鳥たちを見ても
風で揺れる雑草や花
車窓から通り過ぎる景色や街並み
…何を見ても
胸が締めつけられるような
切なさと愛おしさが込み上げてくる。
あまりにキレイだと、泣けてくる
。゚(゚*′ω⊂ グス
今の私には、切なくて悲しい世界。
だけど、美しくて愛おしい世界。
自分が闇の中にいるから
光の世界がより強調されて見えるのか…
神経が過敏になっているからか…
当たり前の世界などないと知ったからか…
なぜかはわからないけれど
私は確かに、切なくも美しい世界にいる。
今までとは違う世界( ´・ω)
夫を亡くしてから、見える景色は
世界は
夫がいた頃とは、確実に違う景色
違う世界で。
でも、今見ているこの景色も、世界も
夫がくれたもの。
夫が気づかせてくれたもの。
本当は、夫と一緒に
この美しい景色を見ていきたかったけど…
もう、どうしたってムリなことだから。
夫が見ることの出来なくなった
きれいな景色を
夫が教えてくれた、切ない世界を
心に刻んで、大切に生きていこうと思う。
そして、いつか寿命がきたら
いっぱい土産話もって、そちらにいくから
楽しみにしていてね(^ω^)