初七日
今日は初七日。
…といっても、もう葬儀の日に
「繰り上げ初七日法要」をしているので
家族でお参りするだけ。
その家族も、義母と私のふたりだけ。
ふたりだけで簡単に読経するだけ。
義母は、義父が亡くなってから毎日していることなので
慣れた手つきで「木魚」や「りん」を鳴らしながら
お気に入りのお経をあげていく。
経本なんて無縁だった私は
後ろで義母の言葉を拾って
そのお経を探すので精一杯。
読経もへろへろ…
夫はこういうの嫌ってたから
聞いちゃいないだろうけど。
…そもそも
ここにはいないんだろうなぁ。。
そういえば
夫が亡くなってから、葬儀を終えた夜まで
ずっと私にしがみついていた夫の気配は
翌日には消えていた。。
夫の葬儀の話↓↓
その日から夫の気配はしなくなった。
もうとっととあの世に逝ったのか
大好きなお堂に入り浸ってんのかなぁ(´ω`;)
寂しいなぁ。。
悪口言われる死者…
まぁ、自分が死んでから
これだけボロがでて、悪口言われまくってるの
聞きたくないよねぇ。。
死人さんなのに
これだけボロクソ言われるのも珍しい…
というか、なかなかいないよねε-(-ω-; )ハァ…
義母は読経が終わると、くるっとこっちを向いて
「あの子がこんなウソつきとは思わなんだわ。ホント騙された」と
そのまま夫への不満をぶちまけだした。。
私の知らなかったことばかり。
死んだあとに知っていくのはつらい。
私のこの感情は、どこにぶつければいいの?
ねぇ夫、幽霊でも夢まくらでもいいから
言い訳しにきてよ。
お願いだから(・_・、)。。。
自分が関わった骨壷に…
四十九日までの間
仏壇の前に「後飾り」と呼ばれる祭壇が用意され
そこに骨壷に納められた夫の遺骨と仮位牌が安置されている。
その骨壷は、皮肉にも
従兄弟たちが作った骨壷で
そこに夫は納められている。
火葬場でのお骨拾いのとき
従弟が
「あれウチの骨壷やわ。あいつ(夫)も関わっとるで」と。
自分も関わった骨壷に納められるなんて
夫も苦笑いしてそう(きっとイヤがってるよ…笑)。
私の住むところでは
小さな骨壷に、脚から順に腰、腹、胸の一部を納め
最後に頭蓋骨の一部でフタをするように納められる。
もうひとつの骨壷にも、同じように納める(分骨用)。
そして最後に
喉仏は、観音開きになる木箱に納められた。
私の実家では、骨壷はひとつだったから
地域性なのか宗派の違いなのかはわからないけれど
3つ渡されたときは、ちょっと驚いた。
余談ですが、生前夫は
「俺も骨壷作ろかな。陶芸作家の骨壷やオーダーメイドの骨壷…」と言っていたが
従兄弟の作った骨壷に入っちゃうなんて
ホント皮肉だよね(´ω`;)
夫の家族のこと
夫が入院していたとき義弟は
弱っている夫に、容赦なく責めたてることが多くあった。
「たとえ死にかけてる相手でも、間違っとることは教えなあかん」と言って。
それが正しいのかもしれないけれど
しんどそうにしている夫の姿が
私には耐えられなくて
夫の命が削られていくようで
いつも止めに入っていた。
夫の葬儀が終わったあと
「冷たいようやけど兄貴が死んでも何も思わんわ」
と言っていた義弟。
義母はさすがに、息子を亡くしたので
思うところはあると思うけれど
それでも生活を共にしてなかったからか
どこか他人ごとのように感じる。
…ぶっちゃけ
義実家にとって夫がいなくなっても、何も変わらない
…変わらないどころか
どこか、肩の荷が下りてホッとした空気さえ漂っているような。。
夫は生前
「あの2人は、はよう俺に死んでほしいんやろ」と言っていた。
たぶん、そこまでは思っていないと思うが
近いものはあったのかもしれない…と思ってしまう。
夫の二面性を知った、今では
”自業自得だ”と思う反面
やっぱりどこか夫の家族の冷たさを感じてしまう。
だけど、夫が悪者になってくれたおかげで
私は義実家にすんなり受け入れられ、助けられている。
ここでもやっぱり、皮肉だね。
それだけじゃなく
夫への献身的な介護も認められ
訪問看護の方たちも、褒めてくれたおかげで
私の評価は上がった。
本音を言えば
苦手な人たちだったり、こわいって思うところもある。
でも、ひとりになった今
情けないけれど、義実家に頼らないと進めない。
正直、夫という唯一かばってくれる人がいないから
毎日、義実家から泣いて帰る日々だけれど
それでもひとりぼっちの私には、ここしか頼るところがなくて。
いじめられてる訳ではなくて
ふたりの(特に義弟の)性格や言葉がきつくて
メンタルの弱い私は
いちいちマトモに受けて、勝手に傷ついてるだけ。
ふたりには、とても良くしてもらっているし
感謝でいっぱいなのも本当。
だけど…
夫はこの状況
どう思ってるんだろうな。。
つらいよ(・_・、)。。。
迎えにきてほしいよ。
悲しくて、苦しくて、しんどいよ。。
声が聞きたい。
会いたいよぉ。
夫ちゃん。
すべての人が、安心して穏やかに過ごせる毎日でありますように(。>ㅅ<。)*。