車いすで院内散歩~夫の涙と寝顔

車いす

今日は世間はホワイトデーか…

もう何十年とそのイベントには参加してないから今さらだけど…笑

 

毎日、病院へ向かいながら思うことがある。

思うと言うより願いかな。

夫のお腹の中の粘液(塊)が奇跡的に溶けだして

アルブミン剤と利尿剤のおかげで

おしっことなって、出ていってくれないかなって(´ω`;)

今日こそは、元気そうな夫が見られますようにって。

病院にいても何の治療も出来ないのは…

何の希望も持てないのは…

しんどいよ。。 

願いもむなしく、今日も夫は元気がない。

熱があるらしい。

でも解熱剤は出ない。

むくみも変わらない。

不信感…

最近夫は、家に帰りたいと言い出している。

何をしても逆効果になるばかりで

余計しんどい思いをするくらいなら

何の治療もしないのなら

病院にいる意味がないと。

 

私も正直、先生に不信感をもち始めてるし

看護師たちの夫への態度や扱いを見ていて不安に思う。

 

だけど、私1人ではどうにも出来ないから。。

 

義家の2人は

夫の「わがままに付き合わんでもええ。医者に任せとけばええ」と

聞く耳もたずだし 。

どうするといいのかなε-(-ω-; )ハァ…

車いすで院内散歩

今日初めて、車いすで院内散歩することになった。

看護師に手伝ってもらって、夫を車いすに乗せ

点滴を持って、もちろん私が車いすを押して。

 

初めてで、点滴も持ってるから、エレベーターは使わず

同じ階の端から端まで、ゆっくり回ってくるだけだけど

それでも夫は、少し嬉しそう。

 

夫の病室は端っこなので

その反対側の端まで行くくらいが、ちょうどいいんじゃないかと教えてもらい

いざ出発(๑•̀o•́๑)۶

 

普段、私が使っている場所などを、ゆっくり案内しながら歩いて行くと

つきあたりに大きな窓とベンチがあり、そこで少し休憩。

その窓からは、遠くに山が見えていて

いつもとは違う風景が広がっていた。

夫は「あの方角に神さんの御堂があるんや」と手を合わせ

じっとそちらの方向を見つめ続けていた。。

 

お堂の話↓↓

 

病室へ戻ると、また看護師さんを呼んで、車いすからベッドに戻してもらう。

30分くらいの院内散歩だったけど

久しぶりに見る外の景色と、御堂のある方角に手を合わせられたことが

少しだけホッと出来たようだ。

良かった ε-(´∀`*)ホッ

夫の涙…

熱はあるものの、足のマッサージを試したいと夫が言うので

昨日作ったアロマオイルを試してみた。

 

足全体に塗ってから、足の裏をマッサージ。

つま先から徐々に上へとマッサージしながら、オイルを塗っていくと

夫が「メッチャ気持ち良い。ええ匂い」と。。

アロマでリラックスしたのか、珍しく夫が自分の気持ちを話しだし

私はそのままマッサージしながら、黙って聞いていた。

 

夫は、ぽつり…ぽつり…と

「今までどれだけ幸せだったか、今の自分がどれだけ幸せか、もう感謝しかない」

「本当に感謝しとる」

「俺、もっと生きたい」

「御堂へ行きたい」

…と涙を流しながら、噛みしめるように呟いていた。

 

そのまま寝息へと変わったので、メモを残して

そ~っとその日は帰った。

帰り道、夫の涙と言葉と姿に

苦しくて、切なくて…また号泣して。

 

でも、この日の出来事が

いろんなことをしっかりと考えるきっかけになった。

久しぶりに見た夫の寝顔…

穏やかな寝息を立てて眠る夫の姿を見るのは、本当に久しぶりだった。

あのあと、すぐ起きちゃったかもしれないけれど

それでも、いっとき身体の痛みを忘れられたのなら、良かったかなって思う。

今日は車いす乗ったりして、疲れたのもあるだろうけど

たぶんアロマの良い香りと、人の手のぬくもりに安心したのかな(^ω^)

夫の場合は、睡眠薬より手当ての方が合ってたのかも。。

むくみに効くかは、まだこれからだけど

気持ち良さを感じてくれたなら、当分続けてみようかな。。

 

むくみに効くアロマオイルについては、こちらの記事に書いてます。

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