退院への迷い
決めても決めても、次の瞬間には迷ってる。
本当に退院させていいの?
私のせいで何かあったらどうするの?
病院にいた方が、1日でも長く生きられるんじゃないの?
私、無謀なことしようとしてるよね。。
でも…
きっと、命のカウントダウンが始まっているであろう
夫の望みを叶えてあげたい。
家に帰れば安心して、元気が出るかもしれない。
民間療法の方が効くかもしれない。
そして、考えたくはないけど…
大嫌いな病院で
ひとりぼっちの夜に
最期のときを迎えてほしくない。
ゆらゆら迷って、決断できないまま…
流されるまま…
ゆらゆらと…
ずっと目の前の景色が揺れてて
気持ち悪い。。
訪問診療の医師に会う
今日から夫の退院に向けて、本格的に動き出す。
まずは、自宅に診察に来てくれる訪問医さんと初顔合わせ。
見た雰囲気は、私と同じ世代くらいかな。
え~っと…おしゃれさん?少しチャラい感じ?
なかなか個性的で、今どきっぽくていいんじゃないかな。
先生を見たときの夫の顔がちょっと笑えた(*´艸`)けど
見た目は置いといて、いい先生だったらいいな。
…と思ってた矢先
病室を出たところで、その先生から悲しい言葉を言われた。
「家で最期を迎えたいという方のサポートを全力でうんたらかんたら…」と。
うん。
わかってる。
わかってるけど…
私たちはまだ「生」をあきらめてないんだ。
だから聞きたくなかったな、最期なんて言葉は(;ω;)
…しょうがないけどね。
でも、皆で寄ってたかって、夫を死ぬ人扱いしないで。
お願いだから(・_・、)。。。
家でもできるように
今日から病院でも、ほとんどの介護を私がすることになった。
といっても
今までもウンチふきや、体の向きを変えたりはしてたけどね。
今日からは、体拭きも加わって
いかに手早く効率的に体を拭くかを、手ほどきしてもらった。
早くやらないとお湯が冷めちゃうし、身体も冷えちゃうから。
ただ、これがきつかった。
濡らしたタオルで全身を拭くんだけど
体の隅々まで見て触って…
夫の変わり果てた姿が痛々しくて
苦しくて
怖くて。。
でも大丈夫。
夫は、あったかい。
鼓動も力強い。
大丈夫。大丈夫。
点滴も家でできるように
ポートをどうのこうの、モーターでどうのこうの
覚えてもらって私が家でするとか…
∑(=゚ω゚=;)えっ。。
それはまた、後日説明されるらしい。
あと10日くらいで
覚えなきゃいけないことがいっぱいあるみたい。。
本当に大丈夫か…わたし。
おまけの話
体の拭き方を習っているとき、介護師の方が
「いつも夫さんは足の裏までスベスベで、いい匂いさせてるけど何の匂い?」って。
「作り方教えて」って言われて
ちょっとうれしかった(^ω^)
夫もうれしそうだったし。
夫のむくみはひどすぎて
効果はイマイチよくわからないけれど
匂いとマッサージには癒されているみたいだから
今もずっと足のアロマオイルマッサージは続けている。
興味のある方は試してみてくださいヽ(´▽`)/